❄️ エアコンの電気代は1ヶ月いくら?畳数別の早見表とつけっぱなし節約術

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エアコンの冷房を1日8時間・1ヶ月使ったときの電気代は、6畳用の普及モデルでおよそ700〜1,300円が目安です(単価31円/kWhの概算)。「6畳で月3,000円」「1万円超え」と書く記事が多いのは、カタログの定格消費電力に時間を掛けているからで、実態の2〜3倍になります。本記事はメーカー公表の期間消費電力量を土台に計算します。
エアコンの電気代は1ヶ月いくら?(結論の早見)
先に答えだけ並べます。すべて単価31円/kWh、パナソニックが公表している畳数別の1時間あたり電気代(冷房の電気代・普及グレード)をもとにした概算です。
| 使い方(6畳・冷房) | 電気代の目安 |
|---|---|
| 1時間 | 約2.9円 |
| 1日8時間 | 約23円 |
| 1ヶ月(1日8時間×30日) | 約700円 |
| 1ヶ月(就寝中8時間だけ×30日) | 約700円 |
| 1ヶ月(24時間つけっぱなし×30日) | 約2,100〜3,800円 |
| 冷房シーズン全体(5月下旬〜10月上旬) | 約6,980円 |
暖房は同じ機種でも冷房の約1.8〜2.2倍かかります(根拠は後述)。「思ったより安い」と感じたなら、それが正しい感覚です。エアコンの電気代が高く見えていたのは、計算の前提が現実と違っていたためです。
電力・ガス会社系の記事は「定格消費電力×時間」で計算するため金額が大きく出ます。本記事はメーカーが公表している期間消費電力量と検証データを土台に、上限と下限の両方を出します。お使いの機種で正確に出したいときは電気代計算ツールへどうぞ。
なぜ記事によって金額が3倍も違うのか
パナソニックの6畳用スタンダード機 CS-J226C の公式仕様を見ると、冷房の定格消費電力は590W(範囲135〜720W)です。ところが同じ機種の冷房期間消費電力量は225kWh。これは冷房期間135日・1日18時間=2,430時間ぶんの数字なので、割り戻すと平均92.6Wにしかなりません。定格の約6分の1です。
理由はインバーター(能力可変)制御です。部屋を冷やしきるまでは大きな電力を使いますが、設定温度に届いたあとは大きく絞って運転します。「590W×8時間×30日」で計算するということは、丸1ヶ月ずっと全力運転しっぱなしの前提を置いていることになります。
| 6畳・冷房を1日8時間×30日 | 前提にした消費電力 | 1ヶ月の電気代 |
|---|---|---|
| 定格消費電力で計算(多くの記事の方式) | 590W | 約4,390円 |
| 真夏日の24時間ぶんの消費電力量から | 約171W | 約1,270円 |
| 冷房期間の期間消費電力量から | 約93W | 約690円 |
真ん中の171Wは、エネチェンジが公開している24時間の検証データ(6畳洋室・北窓、CS-J226C-W、1名在室、26℃風量自動、外気最高32℃/最低23℃)の冷房24時間=4,095Whを24で割った値です。いちばん下の93Wは冷房期間の平均なので、涼しい5月や10月も含んだ数字。真夏だけを見るなら真ん中の行が実感に近く、シーズン全体をならすなら下の行になります。
定格消費電力は最大能力で回し続けたときの値です。設定温度に届いたあとも590Wを使い続ける前提になるため、現実の請求額よりかなり高く出ます。本記事では定格ベースの金額を「起こり得る上限」として扱い、通常の見積もりには使いません。
畳数別の電気代 早見表(冷房・1日8時間)
「うちの部屋だといくら?」に答える表です。パナソニックが公表している畳数別の1時間あたり冷房電気代(単価31円/kWh、冷房期間135日・1日18時間、設定27℃、JIS C9612の木造南向き条件)をもとに、1日8時間・30日ぶんへ引き伸ばした概算です。
| 部屋の広さ | 上位グレード(1時間) | 普及グレード(1時間) | 普及グレード 1日8時間 | 普及グレード 1ヶ月(30日) |
|---|---|---|---|---|
| 6畳 | 約2.1円 | 約2.9円 | 約23円 | 約700円 |
| 8畳 | 約2.4円 | 約3.2円 | 約26円 | 約770円 |
| 10畳 | 約2.6円 | 約3.4円 | 約27円 | 約820円 |
| 14畳 | 約3.8円 | 約5.9円 | 約47円 | 約1,420円 |
| 18畳 | 約6.0円 | 約8.3円 | 約66円 | 約1,990円 |
この表から読み取れる判断材料は2つあります。ひとつは、畳数が2倍でも電気代は2倍にならないこと。6畳と10畳の差は月に100円ちょっとで、部屋の広さより使い方のほうが効きます。もうひとつは、同じ畳数でもグレード差が最大1.4倍あること。14畳では上位グレードが約3.8円/時、普及グレードが約5.9円/時と、1.5倍以上開きます。広い部屋ほどグレード差が金額に効くので、買い替えで上位グレードを検討する価値があるのは14畳以上、というのが素直な結論です。
※上の金額は冷房期間全体をならした平均です。真夏のピーク時期はこれより高く、6畳なら月1,300円前後まで上がると見ておくと安全です。
冷房能力(kW)と畳数の対応表
カタログの「6畳用」「14畳用」は、日本冷凍空調工業会が定めた冷房能力(kW)との対応で決まっています。買い替えや型番の読み解きに使えます。
| 冷房能力 | 目安の畳数 |
|---|---|
| 2.2kW | 6畳 |
| 2.5kW | 8畳 |
| 2.8kW | 10畳 |
| 3.6kW | 12畳 |
| 4.5kW | 14畳 |
| 5.0kW | 16畳 |
| 5.6kW | 18畳 |
| 6.3kW | 20畳 |
| 7.1kW | 23畳 |
| 8.0kW | 26畳 |
| 9.0kW | 29畳 |
| 10.0kW | 32畳 |
資源エネルギー庁の省エネ性能カタログ(PDF)に載る期間消費電力量の代表値は、2.2kW機(6畳)で年586kWh=約18,170円、2.8kW機(10畳)で年746kWh=約23,130円。これは冷房と暖房を合わせた通年の数字なので、「エアコンの年間電気代」として最も現実に近い一次データです。
6畳の部屋に10畳用を入れると定格は上がりますが、設定温度に早く届いてあとは絞れるため、消費電力量では逆転することがあります。上の表でも2.2kW機と2.8kW機の年間差は約4,960円しかありません。日当たりが強い部屋・最上階・木造なら、ワンランク上を選ぶほうが結果的に安くつくことがあります。畳数の選び方はエアコンの選び方で詳しく整理しています。
24時間つけっぱなし1ヶ月はいくら?
「1ヶ月ずっとつけっぱなし」も、前提によって金額が3倍変わります。6畳のCS-J226Cを例に、3つの前提で並べます。
| 前提 | 計算根拠 | 1ヶ月(24時間×30日) |
|---|---|---|
| 定格590Wで計算(上限の目安) | 590W×720時間=424.8kWh | 約13,170円 |
| 真夏日の24時間の消費電力量から | 4.095kWh×30日=122.9kWh | 約3,810円 |
| 冷房期間の期間消費電力量から | 約93W×720時間=66.7kWh | 約2,070円 |
つまり、真夏に丸1ヶ月つけっぱなしにしても6畳なら4,000円弱が現実的な線です。「つけっぱなしは1万円超え」という数字は、定格で回し続けた場合の理論値だと理解してください。
暖房の24時間つけっぱなしは話が変わります。同じ検証データの暖房24時間は9,174Wh=約284円で、30日なら約8,530円。冷房の2.24倍です(外気最高14℃/最低2℃の条件)。家計に効いてくるのは夏ではなく冬です。
電気代とは別に、連続運転はフィルターの目詰まりが早く進みます。目詰まりした状態は消費電力が増えるので、つけっぱなし運用ほど月1〜2回の掃除が効きます。また熱交換器が結露したまま止まるとカビの原因になるため、内部クリーン機能があるなら有効にしておきましょう。
つけっぱなしとこまめ消し、何分の外出が分かれ目?
よくある「30分〜1時間の外出ならつけっぱなしが得」という説には、実は時間帯という条件が抜けています。ダイキンが公開している検証(2016年8月・大阪市・鉄筋14階建ての約14畳・4.0kW機・冷房26℃自動風量)では、分かれ目がこうなりました。
| 時間帯 | つけっぱなしが得になる外出時間 |
|---|---|
| 日中(9:00〜18:00) | 35分まで |
| 夜間(18:00〜23:00) | 18分まで |
日中は外が暑く、部屋がすぐ暖まり直すので、消してもすぐ再冷却の電力がかかる=つけっぱなしが有利な時間が長い。夜は外気温が下がって部屋が暖まりにくいので、18分を超える外出なら消したほうが得です。「夜も1時間ならつけっぱなしで」は、この検証に照らすと損になります。
さらに同じ検証の1日トータルでは、つけっぱなし5.7kWh(31円/kWhで約177円)に対し、こまめ消し4.4kWh(約136円)。こまめに消したほうが1日約40円、1ヶ月なら約1,200円安いという結果でした。「つけっぱなしのほうが安い」は、生活パターン全体で見ると成立しないことのほうが多いのです。
ただしエネチェンジの6畳・9時間の比較(外気30℃)では、つけっぱなし2,025Wh(約63円)と30分ごとオンオフ2,060Wh(約64円)で、差はわずか約1円でした。部屋の広さ・断熱・外気温で結論は変わります。
「トイレ・ゴミ出し・コンビニ(〜20分)」なら消さない。「買い物・散歩(30分以上)」なら、夜は消す・日中は35分までなら残す。ここで悩んで得られるのは1日数十円です。それより電力会社の見直し1回のほうが桁違いに効きます(後述)。
冷房と暖房、どっちが電気代が高い?
暖房です。 同じ6畳のCS-J226Cで24時間ぶんの消費電力量を比べると、冷房4,095Wh(約127円)に対し暖房9,174Wh(約284円)で2.24倍。期間消費電力量から出した平均消費電力でも、冷房92.6Wに対し暖房は約171Wで約1.8倍です。
| 運転(6畳・24時間) | 消費電力量 | 電気代 | 30日換算 |
|---|---|---|---|
| 冷房(外気最高32℃/最低23℃) | 4,095Wh | 約127円 | 約3,810円 |
| 暖房(外気最高14℃/最低2℃) | 9,174Wh | 約284円 | 約8,530円 |
冬のほうが外気温と設定温度の差が大きく、その差を埋めるぶん電力を使うためです。加えて、外気温が下がると室外機に霜がつき、これを溶かす霜取り運転が入ります。この間は部屋を暖められないのに電力を使うので、寒冷地ほど効率が落ちます。
つまり「エアコンの電気代が高い」と感じる本番は冬。夏の節約に神経を使うより、冬の設定温度と使用時間を見直すほうが金額は大きく動きます。
住んでいる地域で、冷房代は最大20倍違う
ほとんどの記事が書かない話をします。省エネ性能カタログには地域別の補正係数が載っています。同じエアコン・同じ使い方でも、住む場所で電気代はこれだけ変わります。
下の金額は、6畳の普及グレード(冷房期間225kWh=東京で約6,980円)に係数を掛けた冷房シーズン1回ぶんの概算です。
| 地域 | 冷房の係数 | 6畳・冷房シーズンの目安 | 暖房の係数 |
|---|---|---|---|
| 那覇 | 2.0 | 約13,950円 | — |
| 大阪 | 1.4 | 約9,770円 | — |
| 鹿児島 | 1.4 | 約9,770円 | — |
| 熊本 | 1.3 | 約9,070円 | — |
| 広島 | 1.2 | 約8,370円 | — |
| 名古屋 | 1.1 | 約7,670円 | — |
| 福岡 | 1.1 | 約7,670円 | — |
| 東京(基準) | 1.0 | 約6,980円 | 1.0 |
| 静岡 | 0.9 | 約6,280円 | — |
| 仙台 | 0.3 | 約2,090円 | 2.1 |
| 盛岡 | 0.2 | 約1,400円 | 3.3 |
| 札幌 | 0.1 | 約700円 | 4.4 |
読み方はこうです。大阪の冷房代は東京の1.4倍、那覇は2倍、札幌は10分の1。逆に暖房は札幌が東京の4.4倍、盛岡3.3倍、秋田2.7倍、松本2.8倍、仙台2.1倍です。
だから「エアコンの電気代は月◯円」という全国一律の数字は、あなたの地域には当てはまりません。関西・九州の人は本記事を含むどの早見表も1.3〜1.4倍して読むのが正解ですし、北海道・東北の人は夏の冷房代を気にする意味がほぼない(そのぶん冬が全部持っていく)。この係数を知っているかどうかで、どこにお金と手間をかけるかの判断が変わります。
除湿(ドライ)と冷房、どっちが安い?
ネットでは「除湿のほうが安い」と断言されがちですが、メーカーの見解は割れています。ここは正直に両論を出します。
ダイキンは公式FAQで「どちらが安くなるとは言えません」(使用環境・設定温度・設定湿度による)としたうえで、消費電力の大小関係をこう示しています。
- 冷房 < 弱冷房除湿 < ハイブリッド除湿 < 再熱除湿
つまりダイキンの整理では冷房がいちばん安い。ネット通説の「弱冷房除湿<冷房」とは逆です。一方パナソニックはUP LIFEで「冷房も除湿も消費電力に大きな差はありません」としています。
除湿の方式は主に4つ。弱冷房方式(弱い冷房で除湿・室温も下がる)、再熱除湿方式(冷やして除湿した空気を温め直すので室温が下がらない代わりに電力を使う)、ハイブリッド方式、リニアハイブリッド方式。自分の機種がどの方式かで答えが変わるので、取扱説明書の除湿の項を確認するのが唯一の正解です。
再熱除湿方式の機種でドライを常用すると、冷房より高くなります。除湿は「梅雨時に室温を下げずに湿度だけ取りたい」ときの機能であって、節約の手段ではありません。湿度対策の電気代は除湿機の電気代とも比べてみてください。
設定温度1℃でいくら安くなる?「1割」の正体
「設定温度1℃で約1割の節電」という表現をよく見ますが、一次情報である資源エネルギー庁の省エネ性能カタログは、割合ではなく絶対値と前提条件で示しています。こちらを使うほうが正確です。
| 省エネ行動 | 年間の削減量 | 節約額(31円/kWh) | カタログ表記(27円/kWh) |
|---|---|---|---|
| 冷房の設定を27℃→28℃ | 30.24kWh | 約940円 | 約820円 |
| 暖房の設定を21℃→20℃ | 53.08kWh | 約1,650円 | 約1,430円 |
| 冷房を1日1時間短縮 | 18.78kWh | 約580円 | 約510円 |
| 暖房を1日1時間短縮 | 40.73kWh | 約1,260円 | 約1,100円 |
| フィルターを月1〜2回清掃 | 31.95kWh | 約990円 | 約860円 |
前提条件(ここまで書いてある記事は少ないので明記します):冷房は外気31℃・2.2kW機・1日9時間、暖房は外気6℃・2.2kW機・1日9時間。カタログ本体の算出条件は、冷房期間5/23〜10/4(135日)、暖房期間11/8〜4/16(160日)、設定温度は冷房27℃/暖房20℃、使用は6:00〜24:00の18時間、平均的な木造住宅(南向き)、東京です。
ここから見える現実的な判断は、1℃我慢して浮くのは冷房で年940円=月200円ちょっとということ。効果はゼロではありませんが、熱中症のリスクを取ってまで粘る額ではありません。同じ努力なら暖房で1℃下げるほうが1.75倍効きます(年1,650円)。
よくある誤解です。環境省が示しているのは室温28℃を目安にであって、リモコンの設定温度を28℃にしろという意味ではありません。日当たりの強い部屋では設定26℃でも室温が28℃を超えることがありますし、逆もあります。省エネ性能カタログ自体もQ&A部分では「設定温度:夏は高く(目安28℃)」と書いていて表記が揺れています。判断すべきは室温であって、リモコンの数字ではありません。
電気代を下げる優先順位
効果の大きい順に並べます。上から2つやれば、下の5つを全部やるより効きます。
- 1. 電力会社・プランを見直す:使う量(kWh)ではなく単価(円/kWh)そのものを下げる唯一の手。エアコンのように使用量の大きい家電ほど効果が出ます。1回の手続きで、以降ずっと効き続けるのが最大の利点。
- 2. 暖房の設定を1℃下げる:年約1,650円。冷房1℃(年940円)の1.75倍。冬に手を打つのが正解です。
- 3. 暖房の使用時間を1日1時間減らす:年約1,260円。タイマー就寝や、寝る30分前に切るだけで届きます。
- 4. フィルターを月1〜2回掃除する:年約990円。目詰まり機との比較値なので、掃除をサボっている人ほどこの額がそのまま乗ります。つけっぱなし運用の人は特に。
- 5. 冷房の設定を1℃上げる(室温で判断):年約940円。ただし室温28℃が目安であって、我慢比べではありません。
- 6. サーキュレーター・扇風機を併用する:体感温度を下げて設定温度を上げられます。併用ぶんの電気代と効果はサーキュレーターの電気代と扇風機の電気代で計算しています。
- 7. 室外機まわりを塞がない・直射日光を避ける:熱を捨てる場所なので、物を置かない。前面をふさぐと効率が落ちます。
逆に、やっても数十円しか変わらないので気にしなくていいこと:短時間外出のオンオフ判断(1日数十円)、風量を弱に固定すること(設定温度に届くのが遅れて逆効果になり得ます。風量は自動が無難です)、除湿への切り替え(前述のとおり安くなる保証はありません)。
冷房効率を上げるサーキュレーター(設定温度を上げて節約)
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他の家電と比べると、エアコンは本当に高いのか
エアコンの電気代を正しい前提で出し直すと、他の家電との位置づけも変わります。下は一般的な消費電力の目安で計算した比較です。
| 家電(一般的な目安) | 1ヶ月の電気代目安 |
|---|---|
| エアコン冷房(6畳・1日8h・期間平均ベース) | 約700円 |
| エアコン冷房(6畳・1日8h・真夏ベース) | 約1,270円 |
| エアコン暖房(6畳・24時間・真冬ベース) | 約8,530円 |
| 除湿機(コンプレッサー式200W・1日5h) | 約930円 |
| 扇風機(AC式40W・1日8h) | 約298円 |
| ドライヤー(1,200W・1日10分) | 約186円 |
面白いのは、夏のエアコン冷房は除湿機とほぼ同じだという点。「エアコンは電気食い」というイメージの正体は、ほぼ冬の暖房です。夏の冷房を我慢するより、冬の使い方を見直すほうが家計には効きます。家電ごとの電気代は家電の電気代まとめで一覧できます。
古いエアコンは電気代が高い?買い替えの目安
内閣府の消費動向調査(令和4年3月)によると、エアコンの平均使用年数は13.7年。10年以上前の機種を使っているなら、省エネ性能は現行機とかなり差があります。
ただし「買い替えれば必ず得」と煽るつもりはありません。判断はシンプルで、今の機種の期間消費電力量(kWh)と、買い替え候補の期間消費電力量を引き算し、31円を掛けるだけです。年10,000円下がるなら、本体10万円の元が取れるのは10年後。平均使用年数13.7年を考えると、ぎりぎり成立する程度です。
- 買い替えが効きやすい:14畳以上(グレード差が最大1.4倍=金額差が大きい)/暖房を毎日使う寒冷地/10年以上前の機種
- 急がなくていい:6〜10畳で冷房中心(そもそも月700〜1,300円なので、削れる絶対額が小さい)
型番ごとの期間消費電力量はカタログとメーカーサイトに必ず載っています。機種選びの軸はエアコンの選び方にまとめました。
単価そのものを下げる
ここまでの節約術は、すべて「使う量(kWh)」を減らす話でした。もう一つの軸が「単価(円/kWh)」です。本記事で使っている31円/kWhは、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める「電力料金目安単価」(令和4年7月22日に27円から改定)で、あくまで全国の目安。実際の単価は契約プランで変わります。
エアコンのように使用量の大きい家電ほど、単価の見直しは効きます。設定温度1℃で年940円を積み上げるより、単価が1円下がるほうが大きいことも珍しくありません。
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プランの選び方や比較の手順は電気代の節約方法と電力会社の選び方で詳しく整理しています。あわせてどうぞ。
よくある質問
Q. エアコンの電気代は1ヶ月でいくら? A. 6畳用の普及モデルを1日8時間・30日使う場合、冷房期間の平均で約700円、真夏のピーク時期なら約1,300円が目安です(単価31円/kWhの概算)。10畳で約820円、18畳で約1,990円。「月3,000円」という数字は定格消費電力で計算した上限の目安です。お使いの機種の消費電力を電気代計算ツールに入れると、より正確な目安が出せます。
Q. エアコンを1ヶ月つけっぱなし(24時間×30日)にするといくら? A. 6畳の冷房で、真夏日の消費電力量ベースなら約3,810円、冷房期間の平均ベースなら約2,070円が目安です。定格590Wで回し続けた場合の理論上の上限が約13,170円ですが、インバーター機は設定温度に届くと大きく絞るため、この額にはまずなりません。暖房を24時間×30日なら約8,530円です。
Q. つけっぱなしとこまめに消すの、どっちが安い? A. ダイキンの検証(14畳・大阪・冷房26℃)では、つけっぱなしが得になる外出時間は日中で35分まで、夜間は18分まででした。夜は外気温が下がって部屋が暖まりにくいため、分かれ目が短くなります。ただし同じ検証の1日トータルでは、こまめに消したほうが約40円/日安いという結果でした。悩む価値は1日数十円ぶんです。
Q. 冷房と暖房はどっちが電気代が高い? A. 暖房です。同じ6畳機の24時間の消費電力量で比べると、冷房4,095Whに対し暖房9,174Whで約2.24倍。期間消費電力量の平均で見ても約1.8倍です。冬は外気温との差が大きいうえ、霜取り運転も入ります。冬の使い方を見直すほうが、夏を我慢するより金額は大きく動きます。
Q. 除湿(ドライ)と冷房はどっちが安い? A. メーカーの見解が割れており、断定できません。ダイキン公式は「どちらが安いとは言えない」としつつ消費電力の順を「冷房<弱冷房除湿<ハイブリッド除湿<再熱除湿」と示しており、この整理では冷房が最安です。パナソニックは「大きな差はない」としています。再熱除湿方式の機種では冷房より高くなるため、取扱説明書で自分の機種の除湿方式を確認するのが確実です。
Q. 設定温度を1℃上げるとどれくらい節約になる? A. 資源エネルギー庁の省エネ性能カタログでは、冷房27→28℃で年30.24kWh(31円/kWhで約940円)、暖房21→20℃で年53.08kWh(約1,650円)です。前提は外気31℃/6℃・2.2kW機・1日9時間。よく見る「1℃で1割」という割合表現は一次情報では確認できず、カタログは絶対値で示しています。
Q. うちは地域的に電気代が高い? A. 冷房は東京を1.0とすると那覇2.0・大阪1.4・鹿児島1.4・名古屋1.1・仙台0.3・札幌0.1。暖房は札幌4.4・盛岡3.3・仙台2.1です(省エネ性能カタログの地域補正係数)。関西・九州の方は早見表を1.3〜1.4倍して読んでください。北海道・東北は冷房より暖房が家計の本番です。
Q. エアコンの電気代を今すぐ安くする方法は? A. 効果順に、①電力会社・プランを見直して単価そのものを下げる(電気代の節約方法)、②暖房の設定を1℃下げる(年約1,650円)、③暖房を1日1時間短縮(年約1,260円)、④フィルターを月1〜2回掃除(年約990円)、⑤サーキュレーターで空気を循環させて設定温度を控えめにする、の順です。短時間のオンオフ判断は1日数十円なので後回しで構いません。
※電気代は消費電力・使用時間・契約単価・気象条件・住宅の断熱性能により変わります。本記事の金額は単価31円/kWhを用いた概算・目安で、実際の料金を保証するものではありません。メーカー公表値・公的資料の数値は各出典の記載時点のものです(省エネ性能カタログの節約額は27円/kWh換算のため、31円/kWh換算値を併記しています)。正確な金額はお使いの機種の期間消費電力量と電気代計算ツールでご確認ください。
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