🔢 最大公約数・最小公倍数の求め方|素因数分解とユークリッドの互除法
2026-06-17
分数の約分や通分でつまずくとき、その正体は「最大公約数」と「最小公倍数」であることがほとんどです。この2つの意味と求め方をおさえると、分数の計算がぐっと楽になります。
最大公約数と最小公倍数とは
- 最大公約数(GCD):2つ以上の数を、どちらも割り切れる数のうち最大のもの。約分に使う。
- 最小公倍数(LCM):2つ以上の数に共通する倍数のうち最小のもの。通分に使う。
たとえば12と18なら、両方を割り切れる数は1・2・3・6で、その最大は6。共通の倍数は36・72…で、その最小は36。つまり最大公約数は6、最小公倍数は36です。
求め方その1:素因数分解
それぞれを素数の掛け算(素因数分解)に分け、共通部分から求めます。
- 12 = 2 × 2 × 3 = 2² × 3
- 18 = 2 × 3 × 3 = 2 × 3²
最大公約数は「共通する素因数を、少ない方の個数だけ掛ける」:2 × 3 = 6。 最小公倍数は「現れる素因数を、多い方の個数だけ掛ける」:2² × 3² = 36。
求め方その2:ユークリッドの互除法
大きい数を小さい数で割り、余りで割り続ける方法です。割り切れたときの割る数が最大公約数になります。
- 18 ÷ 12 = 1 余り 6
- 12 ÷ 6 = 2 余り 0 → 割り切れた
最後に割った数「6」が最大公約数です。数が大きくて素因数分解が大変なときほど、この方法が速くて確実です。
最小公倍数は「掛けて割る」だけ
最小公倍数は、わざわざ倍数を並べなくても、次の関係で一発で出せます。
最小公倍数 = (2つの数の積)÷ 最大公約数。
12と18なら、(12 × 18) ÷ 6 = 216 ÷ 6 = 36。先に最大公約数さえ求めれば、最小公倍数はこの式ですぐ分かります。
約分・通分への使い方
- 約分:分子と分母を最大公約数で割る。12/18 なら 6で割って 2/3。
- 通分:分母を最小公倍数にそろえる。1/12 と 1/18 なら、分母を36にそろえて 3/36 と 2/36。
つまり「約分は最大公約数」「通分は最小公倍数」と覚えれば、分数の計算で迷いません。
ツールで一発計算
2つの整数を入れるだけで、最大公約数・最小公倍数・最簡の整数比(約分した比)をまとめて出すなら最大公約数・最小公倍数の計算ツールが便利です。約分や通分の答え合わせにも使えます。
よくある質問
Q. 最大公約数の一番かんたんな求め方は? A. 小さい数なら素因数分解、数が大きいならユークリッドの互除法(大きい数を小さい数で割り、余りで割り続ける)が速くて確実です。割り切れたときの割る数が最大公約数になります。
Q. 最小公倍数はどう求める? A. 「2つの数の積 ÷ 最大公約数」で求められます。12と18なら (12×18)÷6=36です。先に最大公約数を出すのが近道です。
Q. 約分と通分、どちらにどちらを使う? A. 約分は分子分母を「最大公約数」で割り、通分は分母を「最小公倍数」にそろえます。最大公約数・最小公倍数の計算ツールで両方すぐ確認できます。
※本記事は2つの整数を例にした基本的な解説です。3つ以上の数でも同じ考え方を順に適用して求められます。