🔆 LED電球の電気代はなぜ安い?白熱電球と比較

LED電球の電気代はなぜ安い?白熱電球と比較

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LED電球は60W形相当で約8W。1日6時間つけて電気代は年約540円で、白熱電球60W(年約4,070円)より1灯あたり年約3,500円安くなります(単価31円/kWhの概算)。ここでは電気代の計算から交換球代込みの総コスト、明るさと電球色の選び方まで数値で確認します。

LED電球の電気代は結局いくら?(結論の早見)

先に答えだけ並べます。すべて単価31円/kWh、1日6時間点灯した場合の概算です。60W形相当のLED電球は「約7〜9W」が一般的なので、中間の8Wを代表値にしています。

電球(60W形相当の明るさ)消費電力の目安1ヶ月(6h×30日)1年(6h×365日)
白熱電球60W約335円約4,070円
電球型蛍光灯約12W約67円約815円
LED電球約8W約45円約540円

同じ明るさでも、白熱をLEDに替えるだけで電気代は約7分の1、年で約3,500円下がります。蛍光灯型からLEDへの差は年275円ほどで、白熱→LEDに比べると小さい。替える価値がいちばん大きいのは「白熱・ハロゲンがまだ残っている器具」です。

💡 この記事の立ち位置

「LEDは省エネ」で終わらせず、①1灯でいくら差が出るか、②家全体でいくらか、③電球代を足した総コストでどうか、まで数値で出します。W数さえ分かれば電気代計算ツールで自宅の器具の金額をそのまま出せます。計算のしくみは電気代の計算方法にまとめています。

電気代の計算式(31円/kWh)

電気代は次の式だけで出せます。

消費電力(W) × 使用時間(h) ÷ 1000 × 31円/kWh(目安)

たとえばLED8Wを1日6時間×30日なら、8 × 180 ÷ 1000 × 31 = 約45円。31円/kWhは全国家庭電気製品公正取引協議会が示す「電力料金目安単価」で、あくまで全国の目安です。契約プランで実際の単価は上下するので、正確に出したいときは検針票の単価に置き換えて計算してください。以下の金額はすべてこの式にもとづく目安です。

W数別×点灯時間別の月額早見表

LED電球のW数(7W・9W・12W・14W)ごとに、1日の点灯時間別の月額電気代(30日換算、31円/kWh目安)をまとめました。自宅の照明の点灯時間に近い行を見てください。

消費電力1日2時間(月60h)1日4時間(月120h)1日6時間(月180h)1日8時間(月240h)
7W(60W形相当の下限)約13円約26円約39円約52円
9W(60W形相当の上限)約17円約33円約50円約67円
12W(100W形相当の下限)約22円約45円約67円約89円
14W(100W形相当の上限)約26円約52円約78円約104円

この表から分かる素直な事実は、LEDにしてしまえば点灯時間を気にする意味はほぼ薄いということです。60W形相当のLEDなら1日8時間つけても月67円まで。「こまめに消して数円を節約」より、まだ替えていない白熱があれば替えるほうが桁違いに効きます。

白熱電球からLEDへ、1灯でいくら差が出る?

もっとも身近な「1日6時間×30日」で、白熱電球60WとLED電球(60W形相当・約8W)を比べます。

電球消費電力月間点灯時間月額電気代年間電気代
白熱電球60W60W180時間約335円約4,070円
LED電球(60W形相当)約8W180時間約45円約540円

差額は月約290円、年約3,530円。1灯でこれだけ動くので、使用頻度の高い器具から順に替えるのが正解です。ただし注意点も正直に書くと、この差は「白熱と比べたとき」の話。すでに電球型蛍光灯やLEDが付いている器具を新しいLEDに買い替えても、電気代の削減はごくわずかで、球代のほうが高くつきます。

⚠️ 「全部いっぺんに買い替え」は急がなくていい

まだ点灯している白熱・ハロゲンは、玄関・トイレ・廊下のように点灯時間が短い場所だと年数百円しか差が出ません。壊れていない蛍光灯型を捨ててまでLEDに替えるのも、球代を回収しきれないことがあります。「よく使う場所の白熱から」が費用対効果の高い順番です。

家全体をLEDに替えたらいくら安くなる?

家じゅうの器具は点灯時間がバラバラなので、部屋ごとに差額を出したほうが実感に近くなります。白熱60W→LED8Wに替えた場合の年間差額の目安です。

場所1日の点灯白熱の年間LEDの年間年間の差額
リビング5時間約3,390円約450円約2,940円
ダイニング4時間約2,720円約360円約2,360円
洗面所1.5時間約1,020円約140円約880円
玄関・廊下2時間約1,360円約180円約1,180円
寝室2時間約1,360円約180円約1,180円
トイレ1時間約680円約90円約590円

この6か所を白熱からLEDに替えると、合計で年約9,100円の削減になります。読み取れる判断材料は2つ。ひとつは、削減額の大半(約5,300円)はリビングとダイニングの2灯で稼いでいること。長時間つける場所を優先すれば、少ない本数でも効果の大半を取れます。もうひとつは、トイレ1灯だけを替えても年590円で、球代(LED1個の目安は後述)とほぼ同額。短時間しか使わない場所は、白熱が切れたタイミングで替えれば十分です。

電気代だけじゃない、寿命差と交換球代込みの総コスト

LEDの本当の強みは寿命です。LED電球の寿命は約40,000時間とされ、白熱電球の約1,000〜2,000時間、電球型蛍光灯の約6,000〜10,000時間を大きく上回ります。40,000時間は1日6時間なら約18年ぶん。この「LEDを1個使い切るまで」を基準に、電気代と電球の買い替え代を足した総コストを並べます。

電球(60W形相当)消費電力40,000時間の電気代必要な電球の数電球代の目安総コストの目安
白熱電球60W約74,400円約20〜40個約4,000〜8,000円約80,000円
電球型蛍光灯約12W約14,880円約4〜7個約4,000〜7,000円約20,000円
LED電球約8W約9,920円1個約1,000〜1,500円約11,000円

LEDは白熱の約7分の1、蛍光灯型の約半分の総コストに収まります。本体価格の高さ(白熱の目安は1個約150〜200円、LEDは約1,000〜1,500円)は、電気代と交換頻度の差で軽く取り返せるというのがこの表の結論です。しかも交換の手間や、高い天井・ダウンライトの脚立作業が18年で1回に減るのも見逃せません。

⚠️ 「40,000時間」は理想値。ここは正直に

カタログの寿命は光束が初期の70%に下がるまでの目安で、点灯・消灯の頻度が高い場所や、熱がこもる密閉器具では短くなります。安価な製品ほど電源部(コンデンサ)が先にへたって、公称より早く点滅・不点灯になることもあります。「40,000時間=18年、絶対に切れない」ではなく、白熱より圧倒的に長持ちする、くらいで見ておくのが実態に合います。

電球型蛍光灯との比較

白熱からLEDへの移行期に主役だったのが電球型蛍光灯です。消費電力・寿命ともに白熱とLEDの中間で、白熱よりは省エネですが、LEDほどではありません。加えて蛍光灯型には点灯直後は暗く、明るくなるまで時間がかかるという弱点があります。

項目白熱電球電球型蛍光灯LED電球
消費電力(60W形相当)60W約12W約7〜9W
寿命の目安約1,000〜2,000時間約6,000〜10,000時間約40,000時間
点灯直後の明るさすぐ最大立ち上がりが遅いすぐ最大
点滅への強さ弱い頻繁なオンオフに弱い強い

これから新しく選ぶなら、電気代・寿命・立ち上がりの速さのどれを取ってもLEDが優位です。トイレ・玄関のように「つけてすぐ消す」場所ほど、立ち上がりの速さと点滅耐性でLEDの利点がはっきり出ます。ちなみに国内メーカーは白熱電球・電球型蛍光灯の生産を順次終了しており、今後は入手性の面でもLEDが標準になります。

明るさ(ルーメン)と電球色の選び方

LED選びで最初につまずくのが「W数で選べない」点です。LEDは同じ明るさでもW数が小さいため、明るさはルーメン(lm)=全光束で選びます。日本照明工業会が示す「◯W形相当」の明るさの目安は次のとおりです(E26口金の一般電球形の場合)。

白熱の相当W数明るさの目安LEDの消費電力の目安向く場所
20W形相当約170lm約2〜3W常夜灯・廊下の補助
40W形相当約485lm約4〜5Wトイレ・玄関・寝室
60W形相当約810lm約7〜9W洗面・ダイニング・階段
100W形相当約1,520lm約12〜14Wリビング・キッチン
💡 「◯W相当」ではなく箱のルーメン値を見る

各社で「60W形相当」の実際の明るさに幅があるため、暗く感じたくない場所は相当表示ではなくルーメンの数字で比べるのが確実です。白熱より少し明るめ(同相当でも上のlm)を選ぶと、経年で少し暗くなっても不満が出にくい。逆に寝室や間接照明は控えめでも十分です。

もうひとつが光の色(色温度)。用途を外すと「明るいのに落ち着かない」「暗くはないのに手元が見づらい」となります。

  • 電球色(約2700K):オレンジがかった暖色。リビング・寝室・ダイニング向き。くつろぎと料理をおいしく見せたい場所に。
  • 昼白色(約5000K):自然な白。洗面・キッチン・階段など、色を正しく見たい場所に万能。
  • 昼光色(約6500K):青みのある白。勉強・在宅ワークなど手元をはっきりさせたい場所に。就寝前の寝室には不向き。

LED電球の正直なデメリット

省エネで長寿命でも、LEDにも弱点はあります。買ってから後悔しないための3点です。

  • 調光・調色に非対応の製品がある:壁のスライド式調光スイッチに非対応のLEDをつけると、チラつき・うなり音・故障の原因になります。調光器がある器具は「調光器対応」と明記された製品を選ぶこと。
  • 密閉器具・断熱材施工ダウンライト(SB/SGI/SG形)は専用品が必要:熱がこもる器具に非対応品を使うと寿命が大きく縮みます。器具側の表示(密閉形器具対応・断熱材施工器具対応)を確認します。
  • 本体価格は白熱の数倍:1個あたりの初期費用は高い。ただし前述のとおり総コストでは逆転します。
⚠️ 買い替えで確認するのは口金・明るさ・光色・器具の種類

まず口金サイズ(E26/E17)。次にルーメン(◯W形相当)、光色(電球色/昼白色)、そして器具が密閉形か・調光器付きか。ここを外すと「入らない」「暗い」「チラつく」の三大失敗になります。テレビや冷蔵庫のような大物家電の電気代と違い、照明は器具ごとの相性チェックがいちばん大事です。

シーリングライト・ダウンライトはどうする?(用途別の複線)

電球単体ではなく、部屋全体の主照明の場合は選択肢が分かれます。

  • 電球を差し替えられる器具(口金がある):LED電球に替えるだけでOK。上の早見表がそのまま使えます。
  • リビング・寝室の丸型シーリング:蛍光灯シーリングが切れたら、LED一体型シーリングライトへの買い替えが基本。調光・調色・タイマーが付き、8畳用のLEDシーリングを1日6時間使っても電気代は月100〜200円台に収まります。
  • ダウンライト(天井埋め込み):電球交換型ならLED電球へ。LED一体型(電球を交換できないタイプ)は寿命が来たら器具ごと交換になるため、電気工事が必要です。

「まだ白熱・蛍光灯の器具が残っているか」で打ち手が決まります。エアコンや冷蔵庫のように待機電力を気にする家電ではないので、照明は「切れたら省エネ品へ」で十分に効きます。家全体の電気代の考え方は家電の電気代まとめ、大物家電はエアコンの電気代冷蔵庫の電気代、つけっぱなし機器の待機電力の節約もあわせてどうぞ。

単価そのものを下げる(照明の節約の上限を超える)

照明は1灯あたりの金額が小さいぶん、削れる絶対額にも上限があります。家じゅうの白熱をLEDに替えても年1万円前後。ここまでやったら、次は「使う量(kWh)」ではなく「単価(円/kWh)」に目を向けるほうが効きます。本記事で使う31円/kWhは全国の目安で、実際の単価は契約プランで変わるからです。

エアコン・冷蔵庫のように使用量の大きい家電まで含めた電気代全体に効くので、電力会社・プランの見直しは1回の手続きで以降ずっと効き続けるのが利点です。

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プランの選び方や比較の手順は電気代の節約方法と電力会社の選び方で整理しています。家電全体の一覧は家電の電気代ハブからどうぞ。

よくある質問

Q. LED電球の電気代は1ヶ月でいくら? A. 60W形相当(約8W)を1日6時間×30日で約45円が目安です(単価31円/kWh)。1日2時間なら約15円、1日8時間でも約60円。100W形相当(約13W)でも1日6時間で月約72円です。お使いの器具のW数を電気代計算ツールに入れると、そのままの金額が出せます。

Q. LED電球に替えると年間でどれくらい節約できますか? A. 1日6時間×365日なら、白熱電球60W(年約4,070円)をLED(約8W・年約540円)に替えて1灯あたり年約3,530円の削減が目安です。よく使う6か所(リビング・ダイニングなど)をまとめて替えると年約9,100円。点灯時間が長い場所ほど効果が大きくなります。

Q. 電気代の計算方法は? A. 「消費電力(W) × 使用時間(h) ÷ 1000 × 31円/kWh(目安)」で出せます。LED8Wを1日6時間×30日なら 8×180÷1000×31=約45円。31円/kWhは全国の目安単価なので、正確に出したいときは検針票の単価に置き換えてください。詳しくは電気代の計算方法にまとめています。

Q. 本体が高いLED電球を買う意味はありますか? A. あります。40,000時間(1日6時間で約18年)使い切るまでの総コストは、白熱が約80,000円、LEDが約11,000円で、本体価格の差(LED1個の目安は約1,000〜1,500円)は電気代と交換頻度の差で十分に取り返せます。交換の手間が減るのも利点です。

Q. 電球型蛍光灯とLED、今から替えるならどっち? A. LEDです。消費電力(約12W対約8W)、寿命(約6,000〜10,000時間対約40,000時間)、点灯直後の明るさ(蛍光灯は立ち上がりが遅い)のいずれもLEDが優位です。ただし、まだ点灯している蛍光灯型を捨ててまで買い替える必要はなく、切れたタイミングでLEDにすれば十分です。

Q. 「60W相当」ってどれくらいの明るさ? A. 明るさの目安は約810ルーメン(lm)で、LEDの消費電力は約7〜9Wです。40W形相当は約485lm(約4〜5W)、100W形相当は約1,520lm(約12〜14W)。各社で相当表示に幅があるので、暗くしたくない場所は箱のルーメン値で比べるのが確実です。

Q. LED電球のデメリットは? A. 調光スイッチに非対応の製品があること、密閉器具や断熱材施工ダウンライトには専用対応品が必要なこと、本体価格が白熱の数倍であることです。購入時は口金(E26/E17)・ルーメン・光色(電球色/昼白色)・器具の種類(密閉形・調光器付き)を確認すると失敗しません。

Q. LEDシーリングライトと電球、どっちが安い? A. 器具の形によります。口金のある器具はLED電球への差し替えでOK。丸型の蛍光灯シーリングが切れたらLED一体型シーリングへの買い替えが基本で、8畳用を1日6時間使っても電気代は月100〜200円台が目安です。一体型は電球交換ができないぶん、寿命が来たら器具ごとの交換になります。

※本記事の電気代は単価31円/kWhを用いた概算・目安で、当サイトによる実測値ではなく、メーカー公表値・公的資料(資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ、環境省、日本照明工業会の公表値など)と一般的な仕様レンジをもとにした試算です。消費電力・点灯時間・契約単価・電球の種類や品質によって実際の金額は変わり、特定商品の型番・価格・寿命を保証するものではありません。正確な金額はお使いの器具のW数と電気代計算ツールでご確認ください。

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