📈 複利とは?単利との違いと「72の法則」をやさしく解説
2026-06-17
「複利(ふくり)は人類最大の発明」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。複利とは、利息にもさらに利息がつく増え方のこと。仕組みを知ると、長く積み立てるほど差が大きく開く理由が見えてきます。
単利と複利の違い
- 単利:最初の元本に対してだけ利息がつく。利息は毎年同じ額。
- 複利:元本+これまでの利息の合計に対して利息がつく。利息が利息を生むので、雪だるま式に増える。
たとえば100万円を年利5%で運用すると、1年目の利息はどちらも5万円。しかし2年目、単利はまた5万円ですが、複利は105万円に対して5%=5万2,500円。この差が年々開いていきます。
複利の計算式
1年に1回利息がつく(年複利)の場合、元利合計 = 元本 ×(1 + 年利)の「年数」乗です。式で書くと、元利合計 = 元本 ×(1+r)ⁿ(r=年利、n=年数)。
100万円を年利5%・20年なら、100万 ×(1.05)²⁰ ≒ 265万円。元本100万に対して、利息だけで約165万円増える計算です。単利なら利息は5万×20=100万なので、複利の威力がはっきり分かります。
72の法則:2倍になる年数がすぐ分かる
複利でお金がおよそ2倍になる年数は、「72 ÷ 金利(%)」でざっくり計算できます。これが72の法則です。
- 年利3% → 72 ÷ 3 = 約24年で2倍
- 年利5% → 72 ÷ 5 = 約14.4年で2倍
- 年利6% → 72 ÷ 6 = 約12年で2倍
逆に「10年で2倍にしたい」なら、72 ÷ 10 = 約7.2%の利回りが必要、と逆算もできます。なぜ72かというと、複利で2倍になる正確な年数は数学的に「約69.3 ÷ 金利」なのですが、72は2でも3でも4でも6でも割り切れて暗算しやすいため、近似として広く使われています。
毎月の積立なら「毎月複利」
実際の投資信託やつみたて投資では、毎月コツコツ積み立て、利息(運用益)も毎月のように再投資されます。複利計算ツールは、初期金額・毎月の積立額・年利・年数を入れると、毎月複利で最終金額と「自分で出した元本」「増えた運用益」の内訳まで試算できます。スライダー感覚で年利や年数を変えると、複利の効き方が体感できます。
ローンの利息も同じ仕組み
複利は「増やす」だけでなく「借りる」側にも働きます。住宅ローンやリボ払いの利息も、残高に対して利息がつく複利的な計算です。借入額・金利・期間から返済額を見るならローン返済計算ツールも合わせてどうぞ。増やす力と同じだけ、借金も膨らむ点には注意が必要です。
よくある質問
Q. 単利と複利はどれくらい差がつく? A. 期間が短いと差は小さいですが、年数が長くなるほど複利が加速度的に有利になります。年利5%・20年なら、100万円は単利で約200万円、複利で約265万円と、利息だけで約65万円の差がつきます。
Q. 72の法則は正確? A. あくまで暗算用の近似です。正確には「2倍になる年数 ≒ 69.3 ÷ 金利(%)」ですが、72は割り切れる数が多く計算しやすいため、目安として広く使われています。金利が極端に高い場合は誤差が大きくなります。
Q. 積立投資の複利を試算するには? A. 複利計算ツールに初期金額・毎月の積立額・年利・年数を入れると、毎月複利での最終金額と運用益の内訳が出ます。なお税金(運用益への約20%)や手数料、利率の変動は含まない概算です。
※本記事は複利の考え方の解説であり、特定の金融商品や投資成果を推奨・保証するものではありません。